ゲームボーイポケットプリンタをUSB電源(PD)で動かす。そしてシール用紙を自作する。
はじめに
今回紹介するのは、ゲームボーイのポケットプリンタ―をUSB-CのPD(9V)電源化する改造です。読んで頂いている皆様はご存じかとおもいますが、ポケットプリンタ―は、ゲームボーイ用のプリンタで対応するカセット(約70本Wikipedia調べ)から38mm幅の感熱紙に印刷できる製品です。今だと(当時も?)解像度が低いなと思う反面、趣きというかノスタルジックを感じるものです。
純正のロール紙はシールになっていたので、台紙を剥がすと当時のプリクラのように貼ることができます。現在は中古品以外は入手手段が無いようです。入手出来ても、感熱紙の耐久は5年ほどですので印刷品質は保証できないですね。この代替についてはまた検証したいところ。そして、電源が単三乾電池6本(9V)とSEGAのゲームギアと肩を並べる使用本数、ACアダプタも使えないのでなかなかつらい仕様です。
今回はこの電源をUSB-Cの規格の一つであるPDを使用して、PD対応電源から9Vを取り出しちゃおうという改造です。最近はPD対応のモバイルバッテリーもあるのでいいですね。では、よろしくお願いします。
その前にお約束の注意書きですが、ブログ内容に沿って実施された内容に起因する損害等については一切責任を負えませんので自己責任にて実施をお願いします。
内容に関する問い合わせはウェルカムです。コメントやメールにてお願いします。
基本的な使い方
完成品の使い方ですが簡単、PD電源20Wで十分です。ただし昔の製品は9V出力に対応していないものもありますので購入の際は対応電圧を確認しましょう。私は○イソーで購入したものを使用しています。
出力をチェック
ケーブルもPD対応と書かれているものを選びましょう。電圧も高いので線がしっかりしたものを選んでおきましょう。発熱しても怖いですし💦
接続後すればあとは電源オン。お手軽に楽しんでください。ちなみに私のケースは、○リアでいつぞや売られていたエヴァのケースがぴったりでしたので気に入ってます。
製作の材料と道具
改造にあたっては以下のものを用意します。
- 9VPDトリガー(デコイ)モジュール
- ちょっふとめの配線
- トリガー固定用ステイ(HQWorks booth店で配布中)
- 半田ゴテ
- フラックス
- プラ用のこぎり
- ニッパー
- やすり
製作過程
まずは取付用ステーの作製。今回もFreeCADを使用しました。当初は電池3本分のスペースを使っていましたが、途中から1本分のサイズに変更。加工した部分はできるだけ形状に織り込んで最終形状になっています。
ステーを本体に仮組し取り付け部分の少し内側に印をつけます。
印の少し内側を深さ9mmでカット、少しづつ合わせながら形を整えます。見栄えに影響するので表側は慎重に
横はケガキを入れてパキッと
3Dプリント品のステーも多少のゆがみなどがありますので適時形状を整えます。割れたりかけたりした場合はABS用接着剤(プラモコーナーで買えます)にて圧着、しっかり時間をおいて固めます。他のプラモデル用も使えますがABS用が良いです。パテや塗料も使えますので状況に応じて
本体に配線します。ばらして行うと楽かもしれませんが、専用のY型ドライバーを使うので今回はそのまま実施しました。内部がどうなっているかわからないので伝わった熱で本体樹脂や基板に影響を与えないよう慎重に且つしっかりと過熱します。フラックスを塗らないと半田がはじかれやすいので塗布するのをお勧めします。
配線経路を確認して形状を少しカット
モジュールのプラスマイナスを確認してはんだ付け
ステーに取り付けます。押し込み方向にストッパーはありますがホットメルトで固定してもより安全かと思います。
蓋を締めて完成。ギリギリ寸法ですので少し調整してください。
仕上がりをアップで
まとめ
作業としては1時間程度でしょうか。PD電源からの給電はほんと便利です。手軽さがアップしたのではないかと。対応カセットもいろいろあるので探していろいろ試してみたいです。
今回作成したステーはPDトリガーモジュールとセットでboothに置きましたので興味がわきましたら購入下さい。ついでに対応する感熱紙(非シール)のセットも用意しましたのですぐ試せます。
本体受領で改造も承ります(見た目の仕上がりは保証できませんが)希望される方は問い合わせを。部品代+送料+手間賃(千円程度希望ですがご提示ください)にて対応させていただきます。
追記:シール印刷
シール印刷、シール付き感熱紙を外注するということで見積をとってみました。100巻で5万円!正直作っても消費できる気がしないので見送ることにしました。
現状最良は、こちらの感熱紙の幅を38mmにカットして使うというものです。
持ち歩いてよく使う人には厳しいかもしれませんが、少し印刷するならこれでいいかも。
まず必要な分を取り出す。最初の一枚は捨てるテストで捨てることになると思うのでプラス1枚分
幅を38mmにカットします。ラインのあるカッティングマットを使うといいかも。今回は片側のみカットしましたが左右バランスよく42mm幅なので2mmずつ切ると左右対称になっていいかも。
本体にセットと丸めて蓋をしてもOK
シールが見えるところぎりぎりにセットする。
印刷
1枚印刷しカットできるぎりぎりまで紙を送って切り取ります。
その後はフィードせずに印刷すると大方真ん中に来ます。
これでシール印刷可能です。
持ち歩き大量印刷しなければひとまずこれで楽しめるかなと思います。
よろしければお試しを
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